"shall"と"may"

英文契約書の中に,“shall”や“may”という助動詞が使われることがよくあります。
では,この2つの違いは何でしょうか。

端的に言うと,

shallは,義務,

mayは,権利

です。

つまり,shallが使われている場合は,「〜しなければならない」のに対し,mayが使われている場合は,「〜してもよい」ことになります。

「The Buyer shall pay any sums payable under this Contract to the Seller in lawful currency of Japan」

と規定されている場合には,買主は,必ず日本円で支払をしなければなりません。

 他方,

「The Buyer may pay any sums payable under this Contract to the Seller in lawful currency of Japan」

と規定されている場合には,買主は,日本円で支払っても良いということになりますので,必ずしも他の通貨で支払うことが許されないというわけではありません。