2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

信用状の活用

貿易においては,信用状は大変重要な役割を果たします。信用状(L/C, Letter of Credit)とは,信用状発行銀行(輸入者の取引銀行)が信用状の名宛人である輸出者及び輸出者の振り出した為替手形の受取人などに対して,信用状に記載した条件に一致した荷為替…

リーディングで伸ばす!

日本人の多くは,外国人との会話ができないことにコンプレックスを抱き,リスニング,スピーキングに力を入れています。 しかし,純粋日本人の私たちが,多少なりとも英語を聞いたり話したりできるようになったのは,大量の英語を短時間で読むことを繰り返し…

"shall"と"may"

英文契約書の中に,“shall”や“may”という助動詞が使われることがよくあります。 では,この2つの違いは何でしょうか。 端的に言うと, shallは,義務, mayは,権利です。 つまり,shallが使われている場合は,「〜しなければならない」のに対し,mayが使わ…

準拠法

管轄がある裁判所は,次に,どの国の法律を適用するかを検討します。 それが,「準拠法」の問題です。 準拠法がどの国のものかは,「法の適用に関する通則法」(以下,「通則法」といいます)によって判断されます。 通則法7条によると,「法律行為の成立及…

国際管轄

日本の会社がアメリカの会社に物品を輸出する場合,どのような契約を作成したらよいのでしょうか。 基本的には,売買契約です。 この契約書の中に管轄の定めがなければ,当事者間で問題が生じた場合に,どちらの国のどこの裁判所で解決が図られるか,争いが…

本当に国際商取引は難しいのか?

取引の相手方が外国の場合,まずは,管轄の問題があります。 つまり,どこの裁判所で,どの法律を使って解決するのか,難しい法律問題があるのです。また,外国企業との取引は,文化が日本とは大きく異なることがあります。 初めて取引をするときには,こち…

ハンドブログ開始!

私たちが大阪で弁護士登録をして10年が経ちました。その間,それぞれの事務所で様々な国際案件を取り扱うと共に,大学院で学んだり,留学を経験したりして,国際弁護士としての基礎を身につけてきました。このブログは,今まで私たちが学んだこと,経験し…