用語解説

Whereas Clause

伝統的な契約書の冒頭には,Whereasから始まる一文を入れるのが通常です。このWhereas Clauseは,契約に至るまでの背景や,契約の目的などを端的に説明する条項です。 これを入れることにより,本契約がどのような性質を持っているか,最初に心づもりをする…

不可抗力 Force Majeure

英米契約法には,日本法でいう不可抗力や大陸法でいうForce Majeureの概念がないので,契約の中で何も規定していなければ,非常に限られた場合を除いて不可抗力による免責は得られません。ですから,英米法系の法律を準拠法とする場合,何らかの避けられない…

"Here-"の使い方

契約書の条項の中に,よくhere-で始まる単語が出てきます。これは,"this agreement"と同義で,「本契約において〜」という意味で使われます。例えば, Herein (= in this agreement) 「本契約において」 Hereto (= to this agreement) 「本契約に対し」 Her…

FOB(インコタームス)

インコタームスの1つであるFOBについて説明します。FOBとは,Free On Boardの略で,日本語では「本船渡し」と呼ばれています。 売主が,商品を船に乗せるまでの費用と危険を負担する,という約束です。つまり,売主は,買主が手配した本船まで商品を…

"shall"と"may"

英文契約書の中に,“shall”や“may”という助動詞が使われることがよくあります。 では,この2つの違いは何でしょうか。 端的に言うと, shallは,義務, mayは,権利です。 つまり,shallが使われている場合は,「〜しなければならない」のに対し,mayが使わ…